姿勢支援具は姿勢の基本的なバリエーションに応じて姿勢を補助・支援するものです。「寝る(臥位)」「座る(座位)」「立つ(立位)」の基本姿勢と、中間位としての「膝立ち位」またそのバリエーションとして、それぞれの前傾姿勢、後傾姿勢に応じた姿勢支援具が考えられます。
目的・用途による選び方 |
姿勢支援具をつくろうとする時、まず第一にはっきりさせなければならないことは、それを使う場所と目的です。 【使用場所】と【使用目的】の明確なビジョンを持たないと、中途半端な使いにくい物になってしまいます。 |
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フレームの種類による選び方 |
具体的には「椅子」か「歩行器」か「車椅子」か「電動車椅子」かということです。 補装具の「座位保持装置」の制度では、当初は「椅子」しかフレームとして考えられていませんでしたが、現在は「車椅子」や「電動車椅子」をフレームとすることも認められています。 |
フレームの種類・材質による選び方 |
具体的には「椅子」か「歩行器」か「車椅子」か「電動車椅子」かということです。 補装具の「座位保持装置」の制度では、当初は「椅子」しかフレームとして考えられていませんでしたが、現在は「車椅子」や「電動車椅子」をフレームとすることも認められています。 また、特に椅子の場合にはフレームの材質が「木製」か「金属製」か「クッション製」かという選択があります。 |
背もたれと座面の形による選び方 |
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背もたれの高さによる選び方(ハイバックとローバック) |
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さらに、後傾型は以下の4タイプに分けられます。
リクライニング型 背もたれのみ角度可変タイプ 筋力の低下や脊柱の変形がある場合
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※支点オフセット型リクライニング機構支点位置を大転子近くにオフセットすることで身体のずれを小さくすることができる。 ※新方式リクライニング機構きさく工房で近年開発された機構でリクライニングの支点を坐骨のやや前方に設け、背と座の臀部支持部分が一体となってリクライニングするため、身体のずれが完全に解消される。 |
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ダブル・リクライニング型(新方式リクライニング+背もたれリクライニング) 新方式リクライニングとオフセット式リクライニングを兼ね備えている 極端な筋力の低下や腹部の圧迫が起きやすい場合 高度の側弯、後弯がある場合
※従来「ティルト&リクライニング型」を「ダブル・リクライニング型」と呼称してきた経緯がありますが、新機構の誕生によりリクライニング方式の呼称について整理する必要があります。 |
ティルト型 背、座、足台の角度が固定のまま一体となってこう方に倒れるタイプ 股関節、膝関節などに拘縮がある場合 筋力の低下や脊柱の変形がある場合
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ティルト&リクライニング型 背もたれリクライニングとティルトを兼ね備えたタイプ(従来「ダブルリクライニング型」とも呼ばれてきた。) 筋力の低下や脊柱変形のある場合 高度の側弯、後弯がある場合
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※ティルト+新方式リクライニングティルト機構に新型リクライニングをプラス |